水辺農園は、長野県大町市の木崎湖湖畔にある、夫婦で経営している小さな農園です。
主に無農薬有機栽培でお米を栽培し、販売しています。
文字通り水辺にある農園なので、水辺農園と名付けました。

湖畔なので、風がよく吹き抜けます。
太陽の光が、湖面に反射して光っています。
山からのきれいな水が、豊富に田んぼに流れ込むようになっています。

田んぼは、湖畔に沢が流れ込むことでできた肥沃な扇状地にあります。
近くでは縄文時代の遺跡も発掘されています。
きっと昔から人はここに住み、この地に稲作が伝わったときからはずっと田んぼだったのでしょう。

秋に稲穂が黄金色に染まり、風に揺れる様子がとてもきれいで、作業の手を止めてしばし見とれていたことがありました。
そしてふと、何百年も前のある日にも、きっとこうやって見とれた人がいたと思いました。
汗をぬぐい、ふと目を上げて、風に揺れる稲穂に見とれる。目の前に田んぼがあり、その向こうには湖が光を反射して光っている。その向こうに山があり、その向こうにはアルプスの高山が顔を見せている。
稲が無事収穫できそうだという安堵とともにそういう光景に見とれた人が、かつてきっといたと根拠なく確信して、嬉しくなりました。

このような土地で仕事ができる喜びを毎日感じながら、農作業をしています。
どうぞ、よろしくお願いします。

水辺農園  本郷毅史 麻梨子
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